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喘息を予防して子供の自立と成長を目指す! 遠 足 生 活 術
しゅんちゃんの通う
よつば保育園 (仮名)の園長先生のお話し
2006年5月12日 (※ 園長先生にHP公開の許可をいただいています。)

喘息発作が起こったら、まずは電話で連絡をしてからすぐに病院へ

「今日はお忙しいところお時間をいただきましてありがとうございます。さっそくですが、遠足の途中でもしも喘息発作起こってしまったらどんなふうに対応していただけるかお話しを聞かせていただけますか?」
園長先生 「そうですね。まずはお母さんにお電話して、『今こんなふうに咳が出て、ゼーゼーしていますので、病院に連れて行きます。』 ということをお伝えします。」
「病院へはどうやって行くのでしょうか?」
園長先生 「自治体の保育課に電話をして車を回してもらって、一緒に遠足について行っている看護師が付き添って病院に行くことになります。 発作がひどければ近くの病院に行くかもしれませんし、しゅんちゃんのかかりつけの病院まで行けそうならそのほうがいいですよね。 もっと緊急なら救急車を呼べば、病院に着くまで救急車の中で処置をしてもらえますし、そのときの状況を見ながら対応します。」
「自治体の車を回してもらえるんですか?」
園長先生 「遠足はそれぞれの園で実施しているのですが、自治体も各園の状況を把握しているので、何かあった時にはいつでもサポートしてくれる態勢ができているんですよ。 出発前には必ず保育課に連絡をしてから出かけますし、戻ってきてからも連絡をしているんです。」
「それはとても安心ですね。 でももし私が会議中だったりして先生からのお電話に出られなかったらどうしましょう…」
園長先生 「そういう場合でも、もちろんそのときの状況を見ながらで病院に行ったり、園に戻ったりしますから大丈夫ですよ。」

よつば保育園(仮名)の遠足生活術(1)
遠足の途中で万が一喘息発作が起こってしまったら、まずは保護者に連絡を
近くの病院またはかかりつけの病院へ
自治体が移動用の車を手配してくれるし、緊急なら救急車を呼ぶ




病院を受診するときには小児喘息カードを提示

「保育園にいるときに発作が起こってしまった時には、以前お渡しした『小児喘息の対応をお願いするシート』をご覧いただきながら、私にお電話をいただいたり、かかりつけの病院に連れて行っていただいたりすることになると思うのですが…」
園長先生 「はい、ファイルして職員全員で情報を共有していますから、いざというときにはすぐ対応できると思います。」
「ありがとうございます。 でも遠足のときはそのファイルはお持ちになられませんよね。」
園長先生 「いえいえ、緊急連絡先は園児全員分のものを持って出かけますし、喘息や熱性けいれんの既往のあるお子さんの場合は、個別のファイルも一緒に持っていくので、しゅんちゃんの場合も大丈夫ですよ。」
「まあ、そうなんですね! ファイルだとお持ちいただくのが大変だと思いまして、携帯するのに便利なクレジットカードサイズの『小児喘息カード』を作ってみたんです。 当日の朝飲んだお薬とか、禁忌になっているお薬などの情報が書いてありますので、どんな治療をほどこすのか医師が判断されるのにお役立ていただくことができます。」 小児喘息カード(低年齢用)
園長先生 「それはとても便利ですね。 これだけの情報を緊急に病院を受診するときに医師にお伝えするのは大変だと思いますけど、このカードを提示すればいいわけですね。」
「はい。 子供に持たせて、万が一落としてしまった場合は、個人情報が書かれていますからとても危険だと思います。 なので、当日の朝先生にお渡ししてお持ちいただけるといいかなと思っています。」
園長先生 「そうですね。 以前は遠足のときやお散歩に出かけるときも名札をつけたままだったのですが、今は保育園の名前と電話番号が書いてあるものだけを胸につけるようにしているんですよ。」

よつば保育園(仮名)の遠足生活術(2)
病院を受診するときは、小児喘息カードを提示してもらう
子供に持たせるより、先生に預けておいた方が落としてしまう心配がない



喘息発作が起こったときのための吸入薬や飲み薬を預かっていただけますか?

「もしも発作が起こってしまったら、病院に連れて行っていただくのがいちばんいいとは思うのですが、その場ですぐに対応していただくために、発作のときに使う吸入薬や飲み薬を預かっていただくことはできますでしょうか?」
園長先生 「園では基本的にはお薬はお預かりしないことになっています。 でも喘息のように毎日決まって飲むお薬があったり、溶連菌のように登園できるようになってからもしばらくお薬を飲まなければいけないような病気の場合は、ご相談に応じてお預かりしているんです。」
「はい、しゅんちゃんも今年の1月までは毎日お昼のお薬を飲ませていただけて、本当に感謝しています。 ありがとうございました。」
園長先生 「たとえば、『お熱が38.5度になったら飲ませてください』というようなお薬なら、体温計でお熱を測れば飲ませるタイミングがはっきり分かるけれど、喘息発作場合は、症状を見てお薬を飲ませるタイミングを判断するのはとても難しいですよね。 だから遠足のときに限らず、喘息発作が起こったときに使う吸入薬や飲み薬はお預かりしたとこがないんですよ。」
「確かにどのくらいゼーゼーしたら吸入すればいいのかとか、どのくらいお咳がでたらこのお薬を飲ませるのかとか、はっきりした基準がないですし、保育園の先生方には判断が難しいですよね。」
園長先生 「だからやっぱり発作が起こってしまったときには、病院に連れて行くのが一番いいと思うんですよ。」

よつば保育園(仮名)の遠足生活術(3)


発作が起こったときに使う吸入薬や飲み薬は、服用させるタイミングを判断するのが難しい
万が一のときには、病院に連れて行くことを優先



親が付き添いをすることについて

「ここまでお話しをお伺いして、万が一発作が起こっても大丈夫って安心できました。 でも実際に遠足の日が近づいてきて、やっぱりどうしても不安が残ってしまったら、当日私が付き添うことはできるでしょうか?」
園長先生 「うーん…どうでしょう…微妙ね…
きっとほかの子供たちは詳しい事情は分からないから、『どうしてしゅんちゃんのお母さん一緒に行くの?』って聞いてくるでしょうね。 そうするとしゅんちゃんもイヤな思いをしてしまうかもしれないし…」
「しゅんちゃん、傷ついてしまうかもしれませんね。」
園長先生 「私はこう思うのよ。 お父さんやお母さんがいない中で、バスに乗って遠くまで行けたってことが、子供たちにとってすごく自信になると思うの。 遠足に行く先は車で30分くらいのところだから、お父さんお母さんと車で行ったことがあるっていう子もいるんだけど、同じ場所だとしても遠足をすごく楽しみにしているのよね。」
「そうなんですね。 同じ場所でも子供たちと先生だけで行くのはぜんぜん違う体験なんでしょうね。」
園長先生 「遠足は、バスに乗ってみんなでお出かけするっていう楽しみであるだけじゃなくて、子供たちが『ひとりで行けたんだ!』って思うその気持ちを大切にしてあげたいなって思うの。」
「その先生のお考えにすごく共感します。 『ボクだけお母さんが一緒で、ひとりで行けなかった』っていうのでは、せっかくの遠足なのに残念ですものね。 一緒に行くのではなくて、近くのファミレスなどで待機していて、もしも発作が起こってしまったら携帯電話に連絡をいただいて、すぐに駆けつけて吸入するっていうのはどうでしょうか?」
園長先生 「そうね… たとえば、2、3日前に発作があって、当日の朝には治まっているけどまだちょっと心配、というような状況だったら、そういう方法もいいかもしれませんね。 でもそのときは、近くで待っていることはしゅんちゃんには内緒にしたほうがいいと思うわ。」
「そうですね。 何もなければしゅんちゃんは『ひとりで行けた!』って思えますものね。」
園長先生 「そうそう。 発作が起こったら、きっとしゅんちゃんは自分から『苦しいからお母さんに電話して。』っていうでしょうし、そうしたら『お母さんすぐ来てくれるからね。』って言ってあげれば安心できますしね。」

よつば保育園(仮名)の遠足生活術(4)


遠足はお父さんお母さんと離れて『ひとりで行けた!』と子供に自信をつけさせてあげる貴重な経験
近くで待機するとしても、子供には内緒に



行き先を変更することもできます

園長先生 「去年とおととしは、4歳さんは博物館とその隣の大きな森へ、5歳さんは動物園へ行ったのだけれど、行き先を変更することもできるんですよ。」
「ええっ!そんなことまでしていただけるんですか?」
園長先生 「遠足の行き先は、自治体が指定している7つの場所から保育園ごとに自由に選べるんです。 屋根がないとは言っても動物園の空気がしゅんちゃんにどんな影響を与えるか分からないし、わざわざ動物園にしなくてもいいのよ。」
「5歳になるまでにはしゅんちゃんももっと強くなっているかもしれないし、そこまでしていただくのもなんだか申し訳ないような気がするんですけど…」
園長先生 「『ひとりで行けた!』という体験は動物園でなくてもできますから。 まあ、行き先のことはこれから考えていきましょう。」

よつば保育園(仮名)の遠足生活術(5)
心配なことは何でも相談してみる



出発前に具合が悪ければ、勇気ある欠席を

園長先生 「しっかり準備したら、あとは思い切って私たちにお任せしていただければ、今までお話ししてきたような対応をしますから大丈夫ですよ、お母さん。」
「そうですね。 親としては当日に向けて体調を整えてあげるだけですね。」
園長先生 「もし当日の朝、ちょっと具合が悪いかないうときには、無理をしないで欠席させることも大切だと思いますよ。」
「はい、そのときは勇気ある欠席をするようにします。 今日はお話しをお伺いできて本当によかったです。 ありがとうございました。 しゅんちゃんが元気に遠足にいける日が今からとても楽しみです。」

よつば保育園(仮名)の遠足生活術(6)
当日の朝、もし具合が悪いようなら、勇気ある欠席を


みんなの生の声 みんなの生の声 「遠足で喘息発作が起こってしまったら・・・」


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